笑いを取り入れよう!

ストレス社会と言われている現在、会社内や家庭内の人間関係がうまくいかない、というのはよく聞く話ですが、いわゆるアンガ―マネジメントをいわれる「怒りをコントロール」では、体の中に毒をため込むだけで、これが蓄積してくると、一気に爆発ということも考えられるわけです。そんな毒をため込むことを学ぶよりも、笑いを人生の中に取り入れると、今までに味わったことのないような幸福感が味わえます。

ガマンを優先するようになってしまった日本人

日本の美徳に「忍耐」というものがあります。国民性なのか、DNAなのか、意外と選択肢が多く、自由になった現代でも、「ガマン」や「忍耐」を自ら課す人はまだまだ多い。しかもそれ「無意識」に行っているからなおタチが悪いのです。
アンガ―マネジメントが日本で受け入れられたのには、そんな背景があるわけですが、怒りを抑えることは決して悪いことではありません。
感情に身を任せ、自分の身を滅ぼすぐらいなら、しっかり感情をコントロールすべきです。しかし、その怒りをそのまま体の中にため込むべきではないということをいいたいわけです。怒りはそのままストレスになり、あなたの体の中で毒になり、肉体的な変調の原因をつくったり、精神疾患の原因をつくります。果たして本当にそれでいいのでしょうか?

運動と笑いが不足しています

現在の日本人は運動不足です。運動をしない人の数と、ストレスを抱える人の増加数は比例していますが、これは偶然ではありません。運動不足がストレスを抱え込む原因となり、ストレスを抱える人間が増えることは精神疾患患者を増やすことにつながっているのです。
それでも運動をする時間がない人という人はいることでしょう。そこでぜひ笑いを取り入れてほしいわけです。
笑いを人生の中に取り入れる利点はいかの通り、いいことずくめなので、取り入れないほうがおかしいと感じると思います。

痛みを抑える
笑いはエンドルフィンという神経伝達物質を放出させます。エンドルフィンはモルヒネの代わりになる、痛み止めの役目をします。

免疫機能を上げる
笑いには免疫細胞(NK細胞)、抗体、T細胞を増殖させる効果があります。このことから、インフルエンザを含む感染症に対するバリアを強くする他、癌の抑制にもなります。

筋肉に働きリラックス効果がある
まず腹からの笑いでおなか以外の筋肉がリラックスし、その後におなかの筋肉がリラックスという2段階になります。

ストレスに効く
笑いはストレスホルモンの値を下げ、2番目に挙げた免疫機能向上に通じています。ストレス反応を起こす時でも、笑いがある場合はストレス処理の成功率が上がります。嫌な空気もジョークで乗り切ることが必要です。アメリカの映画で主人公がピンチになってもジョークをいう場面がありますが、あのような余裕を意識的につくりましょう。

認知的機能を上げる
創造力・問題解決能力・記憶力を向上させる効果があります。これは笑うことで脳全体が活発化され学習が調子に乗り、また、筋肉がリラックスし、ストレスレベルが下がることで脳や身体が認知的作業に集中できやすい環境になるためとされます。

善玉コレステロールを増やす
大笑いは、適度な運動と同じ効果があり、既に挙げたストレスホルモンの低下・免疫機能強化の他、悪玉コレステロール(LDL)の低下・高血圧の緩和・善玉コレステロール(HDL)の増加をもたらすとされます。このことから笑いは運動だとし、Laughercise©という言葉が作られました。

団結力がアップする
笑いを共有することで、グループとしての意識と団結力がアップします。笑いを共にした相手とは、口論を経験しても腹を立て続けることが難しくなります。快適な笑いを提供できる人材が、”どういうわけか憎めない奴”になる理由かもしれません。あなたの組織でもそんな人がいるかもしれませんね。

成長ホルモンの増加
睡眠中、特に夜10時から2時までの間に出る成長ホルモンは、身体の成長とメンテナンス、免疫システム補助を行います。この成長ホルモン並びに鬱を和らげる効果のあるベータエンドルフィンが、実際の大笑いを想像で増加します。

いかがでしょうか?しかめ面をしてムスッとしているよりも、笑顔を浮かべて笑いを取り入れたほうがよほど体と心の健康になると思いませんか?
笑いを取り入れる、それだけであなたの人生はバラ色になるかもしれませんよ!

笑いを研究している方による公開講座です。笑いの文化のある関西について面白い話をしております。せひ参考に読んでみてください。(※講演録PDF)
http://www.i-repository.net/contents/outemon/ir/602/602170303.pdf

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